「実家の周りも、なんだか空き家が増えてきた気がする」——そんな風に感じていらっしゃる方は少なくないのではないでしょうか。
一宮市は愛知県内でも歴史ある街として知られていますが、他の多くの地域と同じく、人口減少と高齢化が同時に進んでいます。今回は、統計データをもとに一宮市の「今」を見つめながら、空き家問題とどう向き合っていけばよいのかを、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。
一宮市の人口は、今後長期的に減少していくことが見込まれています。特に世帯数の変化だけでなく、一世帯あたりの人数が減少していく傾向にあり、これまで大家族で住んでいた住宅が、将来的に空き家になりやすい状況が生まれつつあります(一宮市空家等対策計画 P.3 より)。
親世代が長年暮らしてきた家に、子世代がそのまま住み続けるとは限らない時代になってきているのです。進学や就職を機に市外・県外へ出て、実家に戻らないケースも珍しくありません。
一宮市では、65歳以上の高齢者人口が年々増加しており、高齢化率は今後さらに上昇していくと予測されています(一宮市空家等対策計画 P.5 より)。
高齢化が進むということは、単身高齢者世帯や高齢者のみの世帯が増えるということでもあります。長年住み慣れたご自宅も、ご本人の入院や施設入居、あるいは相続をきっかけに、誰も住まない「空き家」へと変わってしまう可能性が高まっているのです。
一宮市の空き家数は、人口や世帯数の動きと連動する形で増加傾向にあることが、市の調査からも見て取れます(一宮市空家等対策計画 P.8 より)。
これは決して一宮市だけの特殊な事情ではありません。しかし、だからこそ「うちは大丈夫」と思わずに、早めに向き合うことが大切です。人口減少と高齢化が同時に進むということは、空き家予備軍となるご家庭が、これからも増え続けるということでもあるからです。
「まだ元気だから」「いつか子どもたちが考えてくれるだろう」——そう思って先送りにしてしまう気持ちは、とてもよく分かります。
しかし、何も対策をしないまま時間が経つと、以下のような状況につながりやすくなります。
こうした事態は、ご本人だけでなく、ご家族全体の負担にもなってしまいます。
大切なのは、「まだ先の話」ではなく「今できること」から少しずつ始めることです。
小さな一歩でも、早めに動くことで選択肢は大きく広がります。人口減少と高齢化が同時に進む一宮市だからこそ、「今のうちに考えておく」ことが、ご自身やご家族の安心につながります。
一宮市の空き家問題・ご実家のご相談は、株式会社PTアイランド(いちのみや空き家相談所)へお任せください。
連載もくじ
一宮市の空き家問題を、はじめから読む
この記事は、一宮市の空き家問題を全30話で解説する連載の一部です。
人口動態から相続・売却・補助金まで、順を追って読めるようにまとめています。