親から相続した実家の様子を見に行ったら、外壁に添えられた柱の根元、基礎部分に大きなひび割れを見つけた――これは実際に空き家相談の現場でよく耳にする声です。今回は、平屋を後から2階建てにした「おかぐら増築」に起因する基礎割れトラブルの事例と、その解決策をご紹介します。
事例:築50年超の実家、外部の通し柱基礎に亀裂
ご相談いただいたのは、昭和40年代に建てられた平屋を、後年おかぐら増築で2階建てにした住宅でした。相続後、久しぶりに実家を訪れたご家族が、家の外壁に沿って立つ柱の足元、コンクリート基礎に幅広いひび割れがあることに気づき、不安になって相談に来られました。
調査の結果、以下のことが分かりました。
・後から設置された基礎が、既存建物の基礎と連結されていなかった
・地盤の締固めが不十分な場所に基礎が設置されていた
・長年の雨水の浸入により鉄筋が錆び、コンクリートが内部から膨張して割れていた
・建物全体がわずかに傾き、2階部分の建具に不具合が出ていた
なぜこうしたトラブルが起きるのか
おかぐら増築は、既存の柱だけでは荷重を支えきれないために外部に補強柱を立てる方法ですが、当時の施工基準や監理体制によっては、基礎同士の一体化や地盤調査が十分でないまま工事が進められていることが少なくありません。さらに、相続などで空き家となった期間が長いほど、雨風による劣化が進み、小さなひびが大きな損傷へと広がってしまいます。
解決策:早期の現地調査と方針決定がカギ
このようなケースでは、まず構造の専門家による現地調査を行い、基礎の補修で対応可能か、それとも建て替えや解体を視野に入れるべきかを見極めることが重要です。放置すればするほど劣化が進み、修繕費用も大きくなってしまいます。
また、相続人だけで判断が難しい場合は、地域の空き家相談窓口を活用するのも有効です。当社が運営する「いちのみや空き家相談所」でも、こうした構造トラブルを含めたご相談を承っています。加えて、将来的な活用や売却の可能性を広げるために、「空き家バトンサポーター」への登録もおすすめしています。地域内で情報が共有されることで、思わぬ活用先が見つかることもあります。
愛知岐阜で実家の扱いにお悩みの方は、基礎割れなどの構造的な不安も含めて、株式会社PTアイランドまでぜひ一度ご相談ください。